こんにちは。
南国ペナンでゴルフを満喫中のえいひれです。
今日は少し残念なニュースです。

マレーシア政府がMM2Hプログラム自体を再吟味すると発表。それに伴いまして、MM2Hの新規受付・審査を一旦停止するとのこと。
2002年に始まったMM2H制度ですが、他国の長期滞在ビザと比較しながら当プログラムを改善して行きたい意向だそうです。
残念なことに、これから新規で申請する方はもちろん、すでに申請書を提出済みの申請者も一旦受付・審査をストップする事になってしまいました。
代理業者を通して申請をしていた申請書類が戻されしまった(不可という審査ではなく、受理自体を一旦なかったことに)という話も聞きます。
元々MM2Hは観光局の管轄下だったのですが、マハティール政権からムヒディン政権に政権交代した影響で、移民局の管轄下に移されることになりました。
今まで「どうぞ、どうぞいらっしゃい!」という姿勢からより厳格な審査基準を設けて対応するという姿勢に変わっていくことになるだろうと考えます。
因みに、投稿時現在のMM2H申請条件は以下の通りで、無事審査を通過すれば10年滞在できるビザを取得することが出来ます。
収入証明 1万リンギット以上
資産証明 50万リンギット以上
定期預金 30万リンギット
収入証明 1万リンギット以上
資産証明 35万リンギット以上
定期預金 15万リンギット
この条件が今後厳しくなるのでしょうか。それとも、緩くなるのでしょうか。
EU諸国のゴールデンビザは、投資額約5000万円(定期預金でも不動産購入でもOK)を投下すれば10年の長期滞在ビザを発行してもらえます。マレーシアは、約800万(現在の1RM=27円換算)で取得できるので、破格と言えば破格です。
MCOが始まる前は、「もしかすると申請条件がより厳しくなるかもしれない・・・」と耳に挟んだことがありました。
しかし、Covid-19を抑え込む目的でMCOを発動した負のダメージが予想以上に大きすぎたのでしょうか、2020年6月23日のニュースで「政府は外国人が不動産を購入する最低価格を引き下げ」と発表しました。
例えばペナン州政府は、土地付き一軒家を300万リンギット→180万リンギットへ、コンドミニアム(ペナン島)を100万リンギット→80万リンギットへ、コンドミニアム(本州)を50万リンギット→40万リンギットへ、購入制限価格を引き下げました。

これはつまり国の財源確保の将来的観測が厳しくなってきたため、外国人がもっと不動産を買いやすく規制緩和することで外資を呼び込もうとしているのは間違いないでしょう。
こういった状況も鑑みますと、わざわざMM2Hの申請条件を厳しくして外資の呼び込みに冷水をかけるようなことはしないように思えます。
いつまでMM2Hプログラムが凍結されるのか、そもそもプログラム自体が無くなるのか分かりませんので、まだどうこう行動を起こす必要はないかもしれませんが、場合によっては、他国のビザの取得も視野に入れないといけないかもしれません。
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